未経験から叶える介護職のキャリアアップ

未経験からのキャリアアップ

介護職は無資格や未経験からでも始められるうえ、今後も需要が減ることはないため、ライフイベントに左右されがちな女性にもピッタリなお仕事です。そのうえで自分なりのキャリアアップを図ると、さらなるやり甲斐や給与アップに繋がるかもしれません。では、未経験から介護の仕事を始めた場合、どのようなキャリアプランを立てれば良いのか見ていきましょう。 無資格や未経験の場合は、まず厚生労働省が認定している公的資格「介護職員初任者研修」の取得を目指すのが先決です。これは介護に関する基礎知識を身につけるもので、スクール通学や通信講座にて130時間受講後、試験に合格すると取得できます。この資格を取得する大きなメリットは、業務の幅が広がるということです。たとえば、食事・入浴・排せつ介助などの身体介護ができるようになったり、訪問介護員として働けるようになったりします。また、有資格者ということで、給与額のアップも見込めるでしょう。

経験を活かしてのキャリアアップ

既に介護職員初任者研修を取得している、介護職の経験や知識があるという場合は、「介護福祉士実務者研修」の取得を目指しましょう。無資格や未経験者でも取得に挑戦することはできますが、初任者研修レベルの知識やスキルがなければ、カリキュラムについていくのは難しいかもしれません。また、初任者研修の取得者は130時間の研修が免除されるので、まずは初任者研修を得てから実務者研修を取得するプランの方がスムーズでしょう。 なお、この実務者研修の資格を取得すると、資格手当の付与や転職に有利といったメリットが期待できます。別途、実施研修を受けると、喀痰吸引・経管栄養といった特定の医療行為もできるようになるので、現場でも貴重な人材として重宝されるでしょう。今後のキャリアアップへの大きな布石になる資格だといえます。

キャリアアップのポイント

介護福祉士実施研修を取得し、さらなる経験と研鑽を積むと、介護業界のさまざまなポジションで活躍できるようになります。一例では、介護福祉士やケアマネジャー、施設長などが挙げられ、その多くは給与額も増えるでしょう。 しかし、闇雲にキャリアアップや高収入を狙うのではなく、働いていく中である程度方向性を見据えていくことが大切です。プロフェッショナルとして介護業務に邁進したい方は介護福祉士、総合的な管理やマネジメントに興味がある方はケアマネジャーや施設長といったように、自分の適性や志向を上手く反映するのが賢明でしょう。理想のキャリアアップを叶えるためには、介護業界で自分が行いたいことを明確にするのがポイントです。