介護職は感謝される喜びがやりがい

介護は人と繋がれる仕事

介護の仕事には様々な魅力があるのですが、何と言っても他人の役に立てて感謝される仕事であるというのが最も大きな魅力と言って良いでしょう。確かに実際に介護の現場で働いている人たちに働いた上での経験や感想を伺うととても大変なことも多いようです。しかしそれ以上に多くの人とふれあい人生を交換し合える素晴らしい仕事と言えるのです。
例えば介護施設で働くとそこで自分よりも年上の高齢者の方々のお世話をすることになるのですが、皆さん人生経験が豊富な方々ばかりなので自分がお世話をしているのに学ぶことの方が多いような状況です。実際に介護士を目指される方はまだ若い20代の方や、年齢がいっていたとしても40代くらいまでのため、入居している方々との間の年齢差は場合によっては50歳以上も開くこともあるでしょう。特に最近の若い方は年齢の壁を超えた付き合いをすることが少ないため、介護施設での高齢者の方との出会いは得るものが多いと思います。それに介護施設で働くことによって得られる出会いは高齢者の方々との出会いに限定されません。その他に向上心が強く人の役に立ちたいと思っている同僚の介護士仲間に出会えますし、地域の福祉のことを真剣に考えているケアマネジャーや社会福祉士、それに行政や医療機関などの方々とも出会い、仕事を通して絆を結んでいくことが可能です。

人が嫌がることだから

それに介護の仕事が大変なのは他人が嫌がる仕事だからであり、そうであるからこそ介護の仕事をすることで多くの人から感謝をされるのです。介護施設に入居するような人は例えば高齢になってしまったために体の自由がきかなくなったような人や、認知症になってしまったような人です。そのため自分の力だけで食事をしたり排泄をしたり着替えをしたり入浴をしたりすることができません。移動することも周囲の人間の助けなしにはできない場合が多いでしょう。そして高齢者の食事の面倒を見たり、排泄の世話をしたりする行為はどうしても不衛生であり家族も含めて嫌がる方が多いものです。また移動の介助などもベッドから起こしてあげたり支えてあげたりしなければならず大変体に負担のかかる行為であり、やりたがる人があまりいません。大変などころか、下手をすると介護をする側が腰など体を壊してしまうからです。
このように他人の嫌がる仕事を行うのが介護士という存在であるため、介護士は高齢者の方々やその家族の方々からとても感謝されます。そうした方々からの感謝の感情は大きなやる気の源となるでしょう。