介護で得られる成長するやりがい

人間的に荒む仕事

世の中には多くの仕事があり、仕事ごとの様々な特徴がありますが、介護の仕事の特徴は一言で言えば人間的な成長を得られる仕事ということです。ただ人間的な成長と言ってもかなり抽象的な概念であり、何となくわかるようなわからないような煙に巻かれたような気持ちになってしまうでしょう。
そこで逆に人間的に成長できない心が荒んでしまう仕事についても考えてみましょう。もちろんどんな仕事が心の荒む仕事なのかというのも難しいですが、心が荒む仕事の代表格と言えば、人を騙す仕事と環境を傷つける仕事だと思います。例えば一部の営業の仕事や販売の仕事などはお客様を騙してでも契約を勝ち取ることを良しとしている場合があります。そうした仕事に就いてしまうと段々お客様が金ヅルにしか見えなくなってきてしまいます。そうなってしまうとお客様に対して役に立とうとか喜んでもらおうという気持ちが湧いてきません。また仕事ですから会っている時は愛想よく接しますし、礼儀正しくも振舞いますがお客様のいないところでは相手のことを毒づいてしまうようになるのです。また環境を極端に破壊したり、人に迷惑をかけたりするような仕事もお金のためだけに働くことになってしまい自分の良心を傷つけ心が荒んでいってしまいます。お金のためにやむをえないというような場合を除いてこのような仕事に本心から就きたいという人は少ないでしょう。

人間に成長する仕事

一方人間的に成長する仕事ですが、上記のような仕事とは逆に人を騙すようなことがなく、誠心誠意相手のために尽くせたり、地域や環境のためになったりする仕事のことです。そして介護はその代表格であり、例えば普段高齢者の方と接するときに介護士はどうやってこの人に自分の商品を売りつけてやろうとか、お金を搾り取ってやろうとか考える必要はありません。それどころか相手は今何を望んでいるのだろうということや、自分が提供する介護サービスに本当に満足してくれているのかなどに誠実に向き合うことが可能です。また介護施設が存在することで地域の各家庭の中で困ってしまっている高齢者を減らすことにも繋がります。こうした仕事に就くことが人間としての徳を積み自分を成長させてくれることに繋がるのです。
また介護の仕事は体力的に大変だったりすることもありますが、そうした苦労も自分自身の人間的な成長に繋がります。時には担当する高齢者の方と思うように絆が作れずに悩むこともあるでしょうが、そうしたことを経てみんな成長していくのです。