復帰しやすい環境が整っている
介護の仕事は一生ものになる
女性の人生には一大事とも言うべき出来事が多く、結婚や出産などを境に大きく人生が変わってしまいます。そしてそうしたタイミングでは、これまでキャリアを積んできた仕事であっても時に退職しなければならない場合があるでしょう。また結婚や出産以外にも、例えば自分の親や夫の親の介護などで仕事を辞めざるを得ない場合があります。しかしこのように女性の人生には変化がつきものだからこそ、特にこれといったキャリアへのこだわりがない女性には介護の仕事に就いて欲しいと思うのです。なぜなら介護の仕事はその特徴として、一度辞めたとしてもキャリアのリセットが起きず、再就職も容易だからです。実際に現在日本にはこれまで介護職をしていたけれども家庭の事情や職場との相性などの問題でその仕事を辞めたという人が大勢いますが、そうした方々も多くの人が再就職できています。
介護施設の再就職支援
今日本では少子高齢化が急速に進んでいるために、国や自治体も介護施設の職員確保には躍起になっています。そして 国や自治体だけに頼ってもいられないため、現在では介護施設自体も人材確保に相当力を入れるようになってきました。そしてそうした取り組みの1つが職員の再就職支援です。例えばある介護施設では再就職支援の一環として、事情があって離職した職員に対して知識やスキルを確認するための研修を行っています。こうした研修ではただの座学ではなく、職場見学や職場での体験学習と一体化されていることもあり、そうした場合はそのままその職場に対して就職するようなことも可能です。現役職員による講習などもあるので職員との交流も可能であり、働いた後のイメージがつきやすいと評判です。
なお国や自治体とは少し異なる立場でハローワークや福祉人材センターが再就職支援を行う場合も多く、離職してしまった介護士の人などに対するキャリア面談などを実施しています。
再就職準備金貸付制度
さらに上記のような再就職の支援活動を後押しするために、厚生労働所は離職した介護人材に対する再就職準備金貸付制度の創設を行いました。この制度の概要ですが、簡単に言ってしまえば1年以上介護士としての勤務履歴がある人の再就職の際に、上限20万円までの貸付を行うという制度です。離職してしまった人の中には育児などが理由だったという人も多く、再就職をするためには子供の預け先などを探さなければなりません。この再就職準備金貸付制度では、そのような状況にある人が子供の預け先を探したり実際に預けたりする費用として活用してもらうことを想定しています。
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